今日も粗相。

拗らせが好き勝手言うだけ。

Muddy Water考察

 

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MV公開からさらにDance Shotも公開され考察の幅が広がりましたね!

新鮮さもなにもないですが、身内で出た話を自分の中でまとめてみました。

当然のようにみんなホモです。

すみません、軽く義務教育分くらいは腐女子でやってきてしまった空っぽの脳をいくら捻ってもホモしか生まれませんでした...ホモじゃない考察をされている方がいらっしゃいましたら哀れな腐った脳にご教授ください...

 

 

 

まず考察をする上での前提として置いたのは、

・とみしろ←あおい

・白服は死亡している

・Shadow Kissの続編

この3点です。これだけはなにがあってもブレずに軸としました。

 

さらに重視したのが、

記号学(何らかの物事を別の物事で代替して表現する手段)として

水→問題、問題発生の象徴

蛇→執念深さ、性的欲望、浮気願望、近くに敵ありという象徴

・水が一滴落ちる印象的なエフェクト

・歌割りとフォーメーション、振り付け

 

とにかく作品中のあれやこれやがなにを表現しているのかで身内議論は白熱しました。

水は今回の作品のコンセプトそのものなので言わずもがな、びしょ濡れになることは「変化が訪れる」ことを象徴としているようです。泥のついた服は「裏切り」の象徴です。

注目したのは歌詞の冒頭に出てくる「大蛇」というワード。振り付けも蛇を連想させるものが多いのでキーになっていると考えました。

蛇は昔から「神様」や「生命」の象徴として、特にアジア系ではプラスな象徴とされます。

しかしShadow Kissのコンセプトを思い出します。舞台は教会=西洋の考え方となると、キリスト教で蛇はイヴを唆し知恵の実を食べさせた狡賢い悪魔の象徴としてマイナスな意味で捉えられています。

考察をする上でも、蛇はマイナスな象徴としました。

 

そして水が一滴落ちる印象的なエフェクト。そしてそのエフェクトが聞こえた時間に映っているのは、

0:43 白服

2:03 二番煎じ

4:27 全員(とみたけが座り、あおいが白服の隣に立つフィニッシュポーズ)

 

この水が一滴落ちるエフェクトが聴こえたときに強調されているメンバーはすでに死んでいると考えます。なので白服、二番煎じ、あおいは死んだとしました。

フィニッシュのポーズはとみたけが座り、代わりにあおいが立ち上がります。初めから立っている白服はすでに死んでいるので、立ち上がる=死亡するという解釈をしました。

歌割りも耳で聴いただけですが、とみたけは「愛」に関する歌詞を歌っているが、あおいは「恋」に関する歌詞を歌っていることが多いように感じました。後述する昼と夜の歌詞と併せ、とみたけは恋人、あおいは片想い。でもここも最後のサビでは、とみたけが「恋」あおいが「愛」に入れ替わってるんですよね。生死で立場が変わったのでしょうか。

そしてフォーメーションと振り付け。

1番の振りは白服が死ぬまでの回想、0:47〜1:08は事の経緯を表している振り付けに見えます。2番から時間軸が現実に戻り進んでいきます。

そして注目したのは1:50、4:15のあおいがセンターで大蛇のような振り付けです。

ここのフォーメーションが

兄     野崎

    クソ  白服

    あおい

    ゲル  煎じ

ぷん    とみ

となっていて、あおいを中心とした時のそれぞれのメンバーの関係を拾う時に参考にしました。

 

 

上記を前提とし、まとめます。

 

 

まず前作Shadow Kissと今作Muddy waterの歌詞の共通点として「昼」と「夜」の描写が多く挙げられます。

 

Shadow Kiss

『裏切られる痛みなら知ってる この夜がまさにそうだから』

『思い通りにしてしまえ 日が昇るまでは』

 

Muddy water(聴き取り)

『夜に渦巻く大蛇のごとく』

『君をもう一度抱けるなら 二度と日が昇らなくていい』

 

「愛」を歌っている恋人のとみたけが「昼」

「恋」を歌っている片想いのあおいが「夜」

 

『君をもう一度抱けるなら 二度と日が昇らなくていい』と歌っているのがとみたけなのですが、すでに死んでしまった白服をたった一度でも抱けるのなら、自分の「昼」を放棄してもいいと解釈しました。

 

『出会うのがちょっと遅かっただけと 呟き寝顔にため息をついた』

『昼はあの人に譲るから どうか夜だけは好きにさせて』

『帰すくらいならいっそ 目を覚まさないで』

Shadow Kissのこの歌詞は夜のあおいの行動です。

 

『闇夜に蠢く醜悪な愛情』は、『夜に渦巻く大蛇のごとく』と繋がり、前述した、蛇=性的欲望、浮気願望となります。

 

 

Dance Shotの回想振り付けから経緯を考えます。

0:48

とみたけ、ノックソが背中合わせ。

0:49

兄があおいの前に屈む。

0:50

背を向ける白服と二番煎じ。

0:51

野崎弁当とぷんたが兄の近くで屈む。

0:53

フォーゲルが白服を指し示す。あおいは白服の方へ歩いていく。

0:56

『さよなら君に告げた日から』あおいは白服と接触し、ノックソが腰を落とす。

1:01

あおいが二番煎じとすれ違う。

1:02

兄が何かを掴み、屈む。

とみたけとノックソが接触する。

1:07

あおいがとみたけの側に戻る。

 

 

あおいは白服に片想いをしていましたが、とみたけと白服が恋人同士になったことを知ります。

『君を連れて行かないでと』 とみたけに縋るあおい。それを払うとみたけ。

白服が自分のものにならないと知ったあおいは、せめて夜だけは自分のものにしようと日が落ちてから白服の元に訪れます。

そのあおいの行動を知ったノックソは、とみたけにそれを知らせます。それを知った兄はあおいを庇います。

白服はあおいの夜の行動と、とみたけに事実が知られた事によりショックを受けます。

二番煎じは白服の友達でしたが、とみたけのことが好きだったので整理がつかず、ショックを受けている白服を慰められずに顔を背けました。

そこで野崎弁当とぷんたが兄に協力し、あおいに加担します。

あおいは渦中にいないフォーゲルに白服の居場所を聞き、白服に接触します。

そのときあおいは白服に「さよなら」と言います。

悲しみに暮れるあおい、そんなあおいに二番煎じは利害の一致した協力を提案します。

フォーゲルが好きなノックソは、フォーゲルが巻き込まれたことを知り焦ります。

そんなノックソの気持ちを知った兄は身動きが取れなくなります。

 ノックソはとみたけに協力しつつどうにかフォーゲルの安全を取ろうとします。

 

そしてあおいは連れて行かれてしまうのならと白服を殺してしまいます。

  

「お前がやったんだろ」

 

とみたけはあおいを責めます。

あおいはとみたけを煽り、自分の首を絞めるよう誘発します。

このときのあおいは、自分も死ねば白服の元に逝け、とみたけより自分が一緒にいられるという考えです。そして現世の恋を奪った相手に自分を殺させ罪を作ることで、復讐の意味も込めていました。

 

 

あおいが白服を殺し、とみたけに殺されたことを知り、二番煎じは責任を感じます。

白服を慰められず、あおいを嗾け、とみたけにあおいを殺させてしまったのは自分のせいだと、『汚れた手じゃ誰も掴めない』と手を洗います。しかし汚れは洗い流すことはできず、二番煎じは自殺します。

冒頭で階段に座っている野崎弁当。階段は時間の経過を表し、降りる方向は過去や己の内面を見つめようとする象徴です。階段を進むことができない野崎弁当。何もできない、あるいはなにもしようとしなかったことを後悔します。

 

ぷんたは室内にいて外を見ています。そして水に濡れていません。

水=問題とするので、ぷんたは一連に関わっておらず、傍観者だった。

そして走り出す。もしかしたら自ら問題から逃げていたのかもしれません。

そして兄、彼もまた室内にいて濡れていません。しかし兄は自ら顔を濡らしています。

これは関わりたかったのに身動きが取れなかった自分を責めている表現でしょうか。

 

そしてフォーゲル。

なにも知らなかったとはいえ、あおいと白服の接触に協力してしまい、2人が殺される結果を招いてしまい嘆きます。

ノックソはフォーゲルが好きなので支えになろうとしますが、かける言葉がなかったのか、自分は関わっていたのに止めることができなかった後ろめたさからか、フォーゲルと向き合えませんでした。

この2人濡れてはいますが、現在進行形で水に打たれてはいません。濡れた後なので、問題が起きた後の時系か、もしくは当事者ではなくなったことを表しているのかもしれません。

 

 

 

どうあがいても誰も報われなさそうでしかないのですが、ある意味一番幸せなのはあおいなのかなって思ったんですよね。

『早くそばにいかせて』と絞殺される。

死んだら大好きな人のそばにいられるだなんて、狡いなあと。

 

サビの終わりは『breath in the muddy water  時が満ちるまで』と聴き取ったのですが、時が満ちるまでっていつまでや!って思ったりもして...

breath in the muddy waterは、泥水を吸う、泥水の中で息をする、または泥水を飲むという慣用句もありますよね。泥水を吸ってそれがどんどん肺に溜まっていって、時が満ちるのは単純に死ぬ時までなのでしょうか。

あと曲中液体が滴っている音が聴こえるんですが、そもそもその液体が雨なのか、血なのか、はたまた別の何かなのか。そこも考え方でまた解釈が変わってくるなあと。

 

あとちょっと話が飛んじゃうんですが、KISSの写真集が発売された際に渋谷駅構内に掲示されたロングポスターのソロショット3人が白服、とみたけ、あおいなのも伏線的なものだったりするんですかね...KISSの写真集と今回のMVの衣装がおんなじなので気になります。f:id:soso_sena:20170812173752j:image

 (写真提供:じじいちゃん)

 

「とみたけ以外全員死んでいる」説とか、いっそのこと「全員死んでいる」説とか、個人的に推したかった「白服 不治の病」説とか色々出ました。白服さんが他殺か自殺かでまた大きく変わってくると思いますし、そもそも死んでないって考え方もできるかもしれませんよね。

またなにかまとまったらあげようかなと思います。あることないことには変わりないですが、考えを託されたのが消費者側の楽しみのひとつだと思うので!

 

 

 

今回素敵な楽曲を発表してくれた彼らはMステのオーディションにエントリー中。

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ミュージックステーション Mステへの階段 ~降りるためにはまず登れ!~|テレビ朝日